上の画像のような丸い円盤状の機械を見たことがありますか?メリーゴーランドの土台みたいな見た目です。
これは立体駐車場などに車が入る時に方向転換をさせる為の回転台なのですが、これを「ターンテーブル」といいます。Uターンが出来ないような狭い敷地内での入出庫をスムーズにする為に設置されています。
「ターンテーブル」といえば、中華料理屋の円卓や、電子レンジの中で回る皿を載せる円形の台、レコードを再生する為のDJブースなどでみかけるLPプレイヤーを思い浮かべる方も多いでしょう。実はこのターンテーブル、昔から列車や蒸気機関車の方向を変える為に使われてきた、歴史があります。
「転車台」ともいい、丸いものだけでなく、扇状のものがあって、最終駅での折り返しや車庫でよく見られます。日本にも明治時代から大正、昭和にかけて活躍していたものが数か所残っていて、蒸気機関車の車両基地や、博物館などでも見る事ができます。
また、アメリカのサンフランシスコでは現在もこのターンテーブルを人力で動かして、ケーブルカーの方向転換を行う有名な観光地があります。
私たちが駐車場で見る「転車台」は、動力や形がスマートになり、進化したものなのです。近年、駐車場で利用されるこの便利なターンテーブルを、自宅に取り付ける人が増えています。主に趣味のガレージを持っている人や、車の車庫入れが難しい方の需要があるようですね。有名タレントがUターンが面倒な訪問者の為に自宅にターンテーブルを取り付けたという話も・・・。
都会では土地が狭いですが、自宅のデザインには拘る人が多いですね。高齢者の運転ミスもよく耳にする中、高齢者にも優しい駐車場は求められるでしょう。10年後はあなたのお隣の家の駐車場にもターンテーブルがあるかもしれません。